TechCrunch2017のスタートアップバトルに参加しました。 kubota

Techcrunch Japanが開催しているTechcrunch2017のスタートアップバトルに参加しました。結果としては113社の応募の中からファイナルの6組に選ばれてとても良い結果だったと思います。

 

正直言って我々の事業及びプロダクトに関してスタートアップ業界のピッチイベントに出るメリットは非常に少ないです。顧客は見ていないので関係なく、資金調達が効率的に行える可能性が高まる、エンジニアへの認知が高まるといったところに限られます。

資金調達については大体の投資家はもうすでに話をしており、興味があるところ、ないところは大枠で検討はついているため、今回資金調達の効率化という視点では出る意味はあまりありませんでした。そのため、目的は建築業界にあまり関係ないエンジニアの方に面白いサービスだなと思ってもらうことに限られていました。

 

そのような視点から、今回のプレゼンは、審査員からどのように見られるかは一切考えず、普通の人から我々のプロ向けのサービスがどんな意味があって、どのくらい便利になるものか、を理解してもらうことに絞って話をさせてもらいました。

どう考えてこのプロダクトが着想されたのか、なぜ必要なのか、が話の大部分であり、提供する情報はそこに絞ったので、聞かれていた方は時間が経ってもトラスのサービスはどのようなものなのか、他の人に説明ができるくらいのシンプルさに仕上がっていたのではないかと思っています。

 

2日話をさせてもらったので都合2,000人の方に話を聞いてもらうことができました。ここから話のネタにトラスのことを出してもらい、認知が少しでも上がっていくと良いと思います。1,000人を前にして話をすることもなかなかないので良い経験になりました。もともとプレゼンは結構好きだし、そういうことができない人はやってはいけない仕事をしていたので、これまでやってきたことと特に変わりないスキルを持っていれば大丈夫だと確認できた点で大きな意味がありました。将来の株主総会等の場も乗り切れるだろうという感触は持つことができました。

 

審査される対象という視点では、我々のサービスは良くも悪くも面白みにかけると思っており、こういう場で最優秀賞のようなものが取れる気は全くしません。それが改めて感じられたとともに、業界内部の話を公の場ですること自体に事業を停滞させるリスクが多くあるため、今回の登壇を最初で最後のピッチイベントにすると思います。スタートアップ業界でちやほやされることを目指しているわけではなく、建築業界で業界関係者に支持されるサービスを作り上げる必要があるので、力の入れ方を間違えないようにしないといけないです。

今回は投資家の方に薦めていただかなかったら出ていなかったし、そもそも存在を知らなかったので、貴重な経験をさせていただいたと感謝しています。今後は事業とプロダクトに集中して地道に積み上げていこうと思います。